星空の下でのポートレートは、Luminous Starfieldが最も力を入れているジャンルの一つです。天体写真とポートレートを組み合わせるのは技術的に難しく、準備に時間がかかります。でも、うまくいったときの写真は、他のどんな撮影でも作れないものになります。

ロケーション選びは3ヶ月前から

星空撮影で最も重要なのは、光害の少ない場所を選ぶことです。東京都内では星空ポートレートは事実上不可能で、最低でも山梨・長野・栃木あたりまで移動する必要があります。私がよく使うのは長野県の霧ヶ峰高原と、山梨県の富士五湖周辺です。ロケーション選びは撮影の3ヶ月前から始め、月齢カレンダーと天気予報を確認しながら日程を決めます。新月前後の3日間が最も星が見えやすい時期です。

機材設定:ISO・シャッタースピード・絞り

星空ポートレートの基本設定は、ISO 3200〜6400、シャッタースピード15〜25秒、絞りf/1.4〜f/2です。シャッタースピードが30秒を超えると、地球の自転で星が線状に流れ始めます。人物は長時間露光中にストロボで一瞬照らす「フラッシュ・ポップ」という技法を使います。ストロボの光量は最小限に抑え、自然な仕上がりを目指します。

被写体への説明と準備

星空撮影は、お客様にとって初めての経験であることがほとんどです。撮影前に、暗闇に目が慣れるまで15〜20分かかること、気温が低いこと、撮影中は動かずにいてほしいことを説明します。防寒着の準備をお願いし、ヘッドライトは赤色光のものを使うよう伝えます。白色光は暗順応を妨げるためです。

後処理:2枚の写真を合成する

星空ポートレートの後処理では、星空の写真と人物の写真を別々に撮って合成することがあります。星空は長時間露光で撮り、人物はストロボを使って短時間露光で撮る。この2枚をPhotoshopで合成することで、星の解像度と人物の自然な表情を両立できます。合成は不正直ではないかと思う方もいますが、肉眼で見た星空の印象に近づけるための技術的な選択です。

星空ポートレートは、準備と運と技術が重なったときにだけ生まれる写真です。ご興味のある方は、まずはカウンセリングでご相談ください。ロケーションや日程の選び方から一緒に考えます。